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障害者グループホームの防犯対策

障害者グループホーム入居者の特性を理解する

障害者グループホームを利用するのは、主に知的障害を抱えている人々であり、入居者の特性を理解するには知的障害について知ることが欠かせません。知的障害とは、精神機能に支障があり、論理的思考や問題解決、計画、抽象的思考、判断などを適切に行えない状態を指します。症状の状態によって軽度、中度、重度、最重度の4段階に分けられ、個別のケアが必要です。

知的障害の特性として、周りを見ずに一つのことに没頭してしまったり、他者とコミュニケーションを取るのが苦手だったり、普段とは違うことが起こるとパニックになったりすることが挙げられます。パニックに陥ったときの反応として、奇声を上げる、突然走る、暴れる、といったものがあります。また、物事を理解するまでに人より時間がかかってしまう傾向があります。

そのような知的障害者をサポートするためには、「伝え方の配慮」が欠かせません。個人のペースを乱されるのが苦手な知的障害者の特性を尊重し、テーブルに囲いを付けたり、壁に向かって座れるようにしたり、周りに影響されにくい環境づくりをしましょう。そして、理解するのに時間がかかる特性もあるため、話すときはゆっくり短く話し、必要があれば絵などの視覚的な道具を活用して伝えるようにするのも大切です。さらに、できるだけ毎日同じスケジュールを組んだり、待ち時間を伝えたり、イレギュラーな事態に対する対応方法を伝えたりすることもサポートの一種です。

障害者グループホームの防犯対策の難しさとは?

施設を建設する際は防犯に注力しなくてはなりませんが、障害者グループホームも例外ではありません。障害者グループホームは不審者の侵入を防ぐと同時に、地域貢献や地域交流もできる開放的な施設であることが望ましく、その矛盾を実現するためには、施設のデザインがカギとなります。

有料老人ホームをはじめ、介護を目的とした高齢施設を利用する方々は自身の力で動けませんが、障害者グループホームの利用者は動けます。災害時など緊急事態が起きて避難する必要が生じたとき、利用者自身が動けるのは大きいでしょう。しかし、一方で利用者が脱走する可能性も考慮しなくてはなりません。開放的な構造と防犯対策の両立が、障害者グループホームの施設づくりの難しさです。

障害者グループホームへの侵入者を防ぐ対策

侵入者が障害者グループホームに入ってくるのを防ぐ有効な手段として、まず挙げられるのが内鍵の設置です。特に児童のいる施設や重度の障害者のいる施設では内鍵を設置しておくと安心です。利用者が無断で外にでる可能性を軽減できるというメリットもあるでしょう。また、防犯カメラを設置するのもおすすめ。外部の死角になる場所に設置したり、敷地内に複数設置したり、敷地の形状に合わせるのがポイントです。さらに、窓ガラスを防犯仕様にするのも防犯対策になります。費用がかかるのが難点ですが、防犯フィルムを張るとガラスを割られる危険性を減らすことが可能です。

なお、防犯設備の設置以外にも、外壁や外構を工夫するという方法もあります。高さを出して登りにくくしたり、柵を設置したりなど、敷地と外部の境界になるフェンスや堀を工夫しましょう。とはいえ、あまり中からも外からも出にくい構造にすると閉鎖的になりすぎてしまうので、柔らかい雰囲気を出すために柵を設置する際は木のものを選ぶなど、樹木を活用するのがおすすめです。

障害者グループホームの内部犯行を防ぐ対策

事業所内で貴重品が盗まれるのは珍しい話ではありません。そのような話で多いのが、従業員等が犯行に及ぶ内部型。内部型の犯行を防ぐためには、出勤時に貴重品の額を多く持ってこないようにしたり、ロッカーをしっかり施錠したりすることが大切です。

加えて、虐待関連の犯行も内部犯行に該当します。従業員による虐待が陰で行われているケースもあり、そういった場合は従業員に過度な負荷やストレスが溜まっている可能性があります。従業員に虐待は犯罪という意識を持たせる研修を施し、事業所内にも防犯カメラを設置するなど、従業員に対しても目を配るよう心がけましょう。

障害者グループホーム外での犯罪を防ぐ

障害者グループホームの利用者が外出している際に起こる可能性が高いのが、交通事故です。特に注意すべきなのが送迎時になります。自損事故の場合でも利用者が怪我をすると、刑責を問われるのは運転手。当て逃げも道路交通法違反になるため、運転は従業員の中でも運転技術に優れたスタッフに任せましょう。

また、地域と連携が取れる状態にしておくのも犯罪を防ぐのに役立ちます。建物や防犯設備を導入するより取り入れやすく、気軽に始められるのがメリットです。不審者の情報を共有できれば日ごろから対策が立てやすくなるでしょう。まずは施設の存在を認識してもらうのが第一歩です。

従業員の研修を徹底することも防犯対策になる

従業員の研修では、防犯意識を持つことの重要性や交通事故の危険性を知ってもらうことが大切です。実践的な場面で活かすことができるよう、研修のときから実際に働く意識で臨んでもらうのがポイント。緊急時の訓練も欠かせない要素であり、警察や救急が必要となる通報訓練をしておきましょう。マニュアルを補修したり、通報先を目につく場所に貼ったりするのも防犯対策の一環です。

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