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人材採用

企業経営ではヒト、モノ、カネ、情報が4大経営資源と言われています。事業内容により比重は異なりますが、労働集約型ビジネスであるグループホームにおいては「モノ」よりも「ヒト」が重要。収益にも大きな影響を与えます。

そこでここでは、グループホーム運営における人材の重要性や、人材募集の課題と現状についてリサーチ。グループホームでフランチャイズを始めるならどういった点に注意したら良いかについても解説しています。

グループホームはスタッフの質が命

グループホームのサービスの質は、利用者を支援するスタッフの質に集約されます。障がいのことをよく理解し、正しい知識や技術をもって、コミュニケーションができる人材が求められています。

人数だけ揃えれば何とかなるものではないのがグループホームの仕事。優秀なスタッフが少なければサービスの品質は低下し、利用者に定着していただくことは難しいでしょう。

サービスの質を高めるためにはスタッフの教育も必要。経験者ばかりが集まるとは限らないからです。したがって業務を遂行できる優秀で伸びしろのある人材とそれをマネジメントできる体制づくりが重要になります。

【職種別】障害者グループホームスタッフの採用のポイント

障がい者グループホームで働くスタッフの採用活動を進めるに当たって、そもそもそれぞれの職種や役職に合わせた人材を選定して採用するためのプランを考えておくことが必要です。

ここでは障がい者グループホームにおいて活躍する人材を職種ごとに分類し、それぞれの適性に合わせた採用ポイントを解説します。

管理者

障がい者グループホームにおける管理者とは、文字通り施設の運営や人材のマネジメントを含めた全ての業務を管理するリーダーです。そのため、管理者として採用する人材にはリーダーシップを発揮して他の従業員を導いていけるだけの能力が備わっていなければならず、さらに全体を見通して適切なマネジメントを行うための理解力や精神的余裕も求められます。

これまでに介護・福祉業界で働いたことのない人でもマネジメント能力があれば管理者として働くことができますが、実際の利用者へ寄り添ったサービスを提供するにはやはりきちんと知識や理解を深めていなければならず、積極的に学んでいける姿勢や新しいことへ取り組めるチャレンジ精神も大切です。

サービス管理責任者

サービス管理責任者(通称:サビ管)は、個別支援計画を策定したり支援内容をスタッフへ指示したりといった、サービスに関する管理を行う責任者です。医療機関や他の事業所と連携して施設としてのサービス体制を固めることもサビ管の業務のひとつです。

そのため、サビ管には様々な人と接しながらそれぞれの立場やニーズをしっかりと把握して、誠実に業務を進めていけるだけのコミュニケーション能力が求められるでしょう。

また、基礎研修終了や実践研修終了など、資格取得状況についてもチェックすることが必要です。

なお、障がい者グループホームにおいてはサビ管を常勤させる義務がなく、リモートワークによる管理業務も認められていることがポイントです。これにより、能力や適性さえ認められればパートタイムのサビ管や副業サビ管といった採用方法も検討できます。

世話人

利用者に対して食事を提供したり健康管理をサポートしたり、金銭管理を手伝うといったお世話をするのが世話人の務めです。また少人数の利用者を対象とすることの多い障がい者グループホームでは、単に業務を進行できる能力だけでなく、小さなコミュニティを大切に守って支えていけるだけの優しさや温かさといった適性も無視できません。

世話人や責任者やサービス管理責任者よりも利用者との距離が近くなるため、ある意味で障がい者グループホームにとっての顔になる立場ともいえます。

そのため世話人には、きちんと責任を自覚した上で、利用者の言葉に耳を傾け、真摯な気持ちで業務に与える人を選ぶことが大切です。

なお、障がい者グループホームでは利用者の自立支援を目的としており、何もかもを世話してあげようという人は向いていないかもしれません。

生活支援員

生活支援員は利用者の日常生活における動作をサポートするスタッフであり、具体的には食事や入浴といった作業を担当します。

世話人と似ていますが、生活支援員はより直接的に利用者を支えるため、肉体的な負担が世話人よりも大きくなることもしばしばです。そのため、肉体的にも精神的にも強く、介護技術をきちんと学ぶ姿勢を持つ人を採用しましょう。

ただし、小規模な事業所では世話人が生活支援員を兼ねているケースも少なくありません。

夜間支援員

夜間支援員の業務は主として宿直や夜勤といったものとなります。そのため、夜中でもきちんと起きてスタッフとしての責任を果たしてくれる人を採用することが大切です。

また、夜間はどうしてもスタッフの数が昼間よりも少なくなるため、いざという時は自分が責任を持って利用者のケアを行ったり安全を守ったりするという職務意識を持てる人を選定しましょう。

日中支援員

日中サービス支援型や介護サービス包括型において日中支援加算取得のために必要となる人材が日中支援員です。

夜間支援員と同じく日中支援員は生活支援員や世話人といった配置に含めることが認められていないため、人員基準の計算を正しく行って採用活動を進めていかなければなりません

難航する人材集め

高齢化社会が進むにつれ、介護・福祉業界全体で人材の取り合いが始まっています。募集しても人が集まらないという状況が考えられます。 知識やコミュニケーション力が必要なグループホームで、優秀な人材を確保するのは簡単ではありません。

「障害のある人と援助者でつくる日本グループホーム学会」ではグループホーム設置・運営マニュアルを作成しています(※)。その中で労務関連も詳細に定めていますが、人材をいかに集めるかまでは記載されていません。

優秀な人材集めの方法として近道なのは、フランチャイズ本部のサポートを受けること。実は、本部によっては、採用サポートに力を入れているところもあるのです。 開業後に苦労しないために、加盟先を探す際には、人材採用に手厚いサポートを行っている本部を選ぶことをおすすめします。

※参照元:【PDF】日本グループホーム学会(http://www.jgh-gakkai.com/library/setup_manual1-176.pdf)

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