グループホームと聞いてまず想像するのは、高齢者向けの施設でしょう。
しかしそれ以上に今、非常に高いニーズがあるのが、高齢者向けではなく、
“障がいのある方向け”のグループホームなのです。
ここでは、市場の成長性から介護・福祉業界でフランチャイズを探している方に向けて、
障がい者向けグループホームのフランチャイズ本部をFC展開実績の多い順で紹介します。
2021年の厚生労働省の報告によると、日本における障がいのある方の人数は約965万人。日本の約12人に1人は何らかの障がいを持っているという計算になります。
一方、障がいを持つ方のグループホームの利用者数については、ここ10年で約2.2倍に増加。現在の利用者数はわずか約14万人(2020年11月時点)です。
障がい者の人数(約965万人)と、
グループホームの利用者数(約14万人)を比較するだけでも、利用者ニーズが非常に高いにもかかわらず、施設数が圧倒的に足りていない現状がお分かりいただけると思います。
社会的な価値が非常に高い障がい者向けのグループホームですが、経営者視点で気になるのは、やはり収益性です。障がいを持つ方の入所施設から地域移行の受け皿としての役割を持つグループホーム。このグループホームの収益の大半は、国からの訓練給付金で成り立っています。その訓練給付金の出所である「障害福祉サービス関係予算額」は年々増加しており、ここ13年間で約3倍にまで増加。令和2年度の予算はなんと1兆6,347億円です。
予算が年々増加しているということは、それだけ安定して収益を上げられるということ。増え続けるグループホームの利用者を支えられるだけの潤沢な予算が国によって確保されている点も、事業を始める上での安心材料になるでしょう。
加盟先を探すうえで、そのFC本部が信頼できるかどうかはやはり気になるところ。
信頼を見極める際に参考になるのが、その本部がこれまでFC展開してきた実績。
多くの実績があれば、初めて介護・福祉業界に参入するオーナーにとっても安心感があるでしょう。
ここでは、Google検索「グループホーム フランチャイズ」の検索上位12社の内、公式サイトにFC展開拠点数を掲載している障がいのある方向けグループホームのフランチャイズ本部を調査。その数が多い上位3社を選定しました(2022年6月9日調査時点)。
※2022年6⽉調査時点
研修体制が非常に充実しているわおん。開業前には「わおん大学」と称する5日間の集中講座を開催。福祉の基礎から障がい者グループホームの経営までを学習できます。
オープン後には経営コースと現場コースに分けて、年間計22回のセミナーを実施。オーナーが受講する「経営コース」では、経営ノウハウや従業員マネジメントなどを習得。 スタッフ向けの「現場コース」では、対人援助技術や個別支援計画書の作成、営業力強化など実践的なスキルを身につけることができます。
こういった手厚いサポートが業界未経験者の参入を後押しし、参入企業の約87%(2021年10月時点)は福祉業界未経験だそうです。
一般的なフランチャイズとは異なり「レベニューシェア」と呼ばれる独自の契約形態で多数の店舗を展開しているわおん。 レベニューシェアとは、フランチャイズと比べて、決まり事があまりない、非常に自由度の高い契約形態です。 コンサルティングを受けながら事業計画から運営までオーナーが主体的かつ自由に経営を行います。
運営時に「必要とするサービス」や「あると便利なサービス」をコンテンツとして約100種類用。これらを必要なものだけ自由に選ぶ方式のため、 一般的なフランチャイズと比べると初期投資が少ないのもうれしいポイント。 契約期間は2年間で更新は自由。途中解約による違約金などもないほか、なんとそのまま独立することもOKです。
開業前後の、オーナーを全面的にバックアップしているわおん。経験がないとかなり難しい物件探しや入居者集め、従業員採用をしっかりフォロー。 物件探しについては、子会社の「空き家活用研究所」を活用。福祉物件に特化した不動産会社のため、スムーズかつお得に物件を選ぶことができます。
グループホームにとって収益の要となる入居者集めについても、ペット共生型という独自性が大活躍。 犬や猫が好きな方は積極的に入居してくれるため、入居率100%までの平均期間はたったの約3ヶ月(2020年9月時点)です。 年齢や障がいの程度に応じた接し方も研修で学ぶので、幅広い障がい者を受け入れられる、という間口の広さも強みです。
スタッフ採用の面については、自社グループ専用の求人メディアを運営することでフォロー。 ひと月で約200~400名(2021年10月時点)の求人応募者が集まっているので、スタッフ不足での悩みを解消してくれます。
グループホームの開設にあたって、近隣住民の方にも挨拶をしましたが皆さんとても良い方ばかりです。
空き家が放置されていることを懸念されていたので、グループホームとして常に人がいることで防犯意識も高まり、
何より活気が出ると喜んでくれました。
また、担当のSV(スーパーバイザー)はうちの社員だと思えるほどに対応してくれています。
結構早い段階で、サービス管理責任者の資格を持ち、障がい者グループホームの経験がある方から応募がありました。
面接時に、私たちの想いを伝えることで、サービス管理責任者として立ち上げのスタッフに加わってくれることになりました。
もう一人、介護福祉士の資格を持ち、障がい者対応の経験もある方がスタッフとして入ってくれるのですが、その方がサービス管理責任者にキャリアアップしてくださる予定です。
拠点数 | 1,012(2022年6月時点) |
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初期費用 | 878万円~ |
ロイヤリティ | 国保連請求額の3% |
年間予測売上 | 3,109万円(柴犬コース) |
年間予測 営業利益 |
623万円 |
契約期間 | 2年(更新自由・更新費用なし) |
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開業目安期間 | 平均4~6ヶ月 |
電話番号 | 0120-949-615 |
公式HP | https://anispi.co.jp/waon/business/ |
※2022年6月調査時点
一般的なフランチャイズ方式のグループホームでは、開業段階で大きな保証金が必要となり、また開業してからもコンスタントに本部へ納めるロイヤリティが必要となります。
一方でKensei 共生.netでは、一般的なフランチャイズ本部ではなく、会員制のコンサルティング会社なので、保証金というシステムもなくロイヤリティというシステムもありません。ランニングコストはもとより、初期コストとなる保証金が0円という点は、目先のグループホーム開業を目指す方々にとって、大きな魅力となるのではないでしょうか。 いかなる事業であれ、「売上-経費=利益」という図式は変わりません。利益を伸ばすためには、売上を上げるか経費を下げるかの二択です。Kensei 共生.netでは、「売上を上げて経費を下げる」という新しい発想で多くのFC店を拡大しています。
既成概念にとらわれない新しいサービスやコンテンツを通じ、健康事業と環境事業分野から社会貢献するという壮大な会社ビジョンのもと、公式HP等を通じて様々な情報を発信し続けるKensei 共生.net。自社のビジョンに共感して開業を目指す方々や、すでにKensei 共生.netの会員として事業を展開している方々に対しては、頻繁に様々なテーマのセミナーを開催して自社のビジョンの浸透を図っています。
全国どこからでもセミナーに参加できるよう、基本的にはオンライン形式でセミナーを開催。受講者の利便性も考慮し、土日や夜間などにセミナーを設定することもあります。 「開業」や「売上」など、お金に関するセミナーにこだわらない点も、Kensei 共生.netのセミナーの特徴。福祉事業の本質的な視点に立ち、加盟店にも施設利用者にも喜ばれる実直なサービスを提供しています。
Kensei 共生.netの基本的なスタンスは、開業する各施設のオリジナリティを大切にすることです。それぞれの施設の持ち味を最大限に発揮することこそ、地域市場で差別化を図ってく有効な手段とKensei 共生.netでは考えています。 もちろん、開業に向けた融資や物件探しなどの基本的なフォローは行うものの、開業後は、それぞれの施設が目指していく方向に応じた個別でのバックアップを惜しみなく提供。運営面だけではなく、スタッフ教育や営業面も含めた細やかなフォローを、各施設の状況を加味しながら迅速かつ丁寧に提供しています。
また、インターネットを活用した集客方法に関する具体的なフォローを提供している点も、Kensei 共生.netの大きな特徴。お金をかけた宣伝活動よりも、ネットを通じた無料の活動や利用者からの口コミ等のほうが集客効果につながることがある、との考えのもと、SNSの基本的な使い方や発信する内容、情報更新の頻度などについて事細かにサポートしています。
健生さんで開業してよかったのは、自分たちがやりたい療育や活動が自由にできたことです。店舗名やロゴも、既存事業のデザインに合わせて作りました。そのため、地域に名前を知って頂きやすかったのかと思います。 健生さんオススメの大画面タッチパネルCoCoRoMAPを利用して、自分たちのオリジナルの療育プログラムや催しを行い、独自性を作っています。大変ありがたいことに、現在は稼働率が100%です。定員に達してしまった今でも、利用希望のお問合せがあり、断らなければならないのが大変心苦しいです。 私でも上手くいっているし、収益が立てられているので、皆さんもやれると思います!頑張ってください!
福祉事業に対する知識が全く無く、⾃分でもやれるのか不安でしたが、コンサルタントチームの皆さんが⼤変親切に教えて下さいました。また担当のコンサルタントさんが「これからの時代は集客ではネットが⼤事だ」とアドバイスして下さり、苦⼿だったSNSに挑戦。今ではブログは100件近く記事がアップされ、保護者さんや地域の⽅々からご好評いただいています。 あのとき⼀緒にやってくれたから、背中を押して頂いたからこそ、チャレンジすることができました。本当によかったと思います。これからも桜梅桃李独自の楽しい企画やイベントを考えて、発信していこうと思います。
拠点数 | 274(2022年6月時点) |
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初期費用 | 要問い合わせ |
ロイヤリティ | 0円 |
年間予測売上 | 3168万円(2棟開設プラン 定員8名の場合) |
年間予測 営業利益 |
540万円(2棟開設プラン 定員8名の場合) |
契約期間 | 要問い合わせ |
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開業目安期間 | 要問い合わせ |
電話番号 | 0120-312-333 |
公式HP | https://kensei-fukushi.jp/shogai/ |
※2022年6月調査時点
イグルーはグループホーム利用者の全員に決まったサービスを提供するのではなく、利用者本人の希望をもとに支援計画やプログラムを作成。 24時間対応や病院・家庭・公的機関と連携により、本人の可能性や能力を引き出すことで障がい者の自立を促します。
また障がい者グループホームの運営に重点を置いた事業を長年続けており、再現性の高いビジネスモデルを目指しています。
イグルーの運営元である株式会社3eeeは、2010年の創業以来、介護・障がい福祉関連事業を中心としたフランチャイズビジネスを展開。 ICTやAIの活用により、業務効率化やサービス品質の向上を図っています。
闇雲に加盟店を増やすのではなく、募集エリアや募集数を絞って計画的なフランチャイズを進めているのがポイント。 加盟店同士のシェアの奪い合いや、ニーズの少ないエリアに拠点を設置してしまうといった無駄がなく安心です。
開業前の準備からスタート後の運営フォローまで、充実したサポート体制でオーナーを支援します。 エリアに合った物件の抽出・選定や採用面接への同席、申請書類作成など行政上の手続きもサポートします。
また開業後も運営マニュアルを共有するだけでなく、営業手法・営業ツールを提供し進捗管理も行います。 スタッフ研修、営業研修など研修制度も充実しており、事業経験がないオーナーもしっかりフォローします。
精神病院の看護師として長年勤務しておりましたが、「退院後の生活が不安」「生活のサポートが欲しい」というニーズと
受け皿の不足を目の当たりにしたことがきっかけで起業しました。
運営実績のある株式会社3eeeさんのフルサポートを受けて、順調に事業を拡大中です。
もっと充実したケアのあるグループホームが必要ではないかという問題意識から事業参入を決断。
その後、株式会社3eeeに出会い、疑問点はその都度、質問、確認し、理解しながら進めていけたので、
開設までには私たちもノウハウを蓄積することができました。
開設後の内覧会や営業のノウハウも私には目からうろこで、初心者からでも大丈夫という意味が分かりました。
開設から半年が経過しましたが、今後も堅実な運営をしていこうとスタッフと話しております。
拠点数 | 63(2022年6月時点) |
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初期費用 | 記載なし |
ロイヤリティ | 記載なし |
年間予想売上 | 記載なし |
年間予測 営業利益 |
記載なし |
契約期間 | 記載なし |
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開業目安期間 | 記載なし |
電話番号 | 011-210-8088 |
公式HP | https://ig.fc-support.care/ |
フランチャイズを活用してグループホーム事業を始める際は戦略的に進める必要があります。
そこでここでは、信頼できる本部の選び方から、スタッフ採用、入居者募集、オーナーとしての適性など、加盟にあたって知っておくべきポイントについて紹介しています。
その成長性から、大きな注目を集める介護・福祉業界。一般的にこの市場は拡大傾向にあると言われますが、将来も続くのでしょうか。 ここでは新規参入者の倒産件数や今後予想される需要の変化を解説。統計データや資料をもとに、介護・福祉だけでなくさまざまな業界と比較することで、 今後予想される介護・福祉市場の展開について考察しています。
同じフランチャイズでも成功する人と失敗する人がいるのは一体なぜなのか。 ここでは、知識不足やマネジメント力不足、ゴール設定についてなど、失敗する人にありがちな行動や意識、経営の難しさなどを解説。失敗例から学ぶことで成功の確率を上げていきましょう。
どうやらフランチャイズで成功している人には共通点があるようです。 少しでも加盟後の経営がうまくいくために、成功しているオーナーが持つ4つのポイントを紹介いたします。
グループホームの開設がはじめてだと、様々な疑問が浮かんでくるかもしれません。特に抑えておくべきことは、開設手順と費用です。グループホーム開設の基礎知識をまとめました。